私が勤務しているのは知事の指定を受けた地域災害拠点病院です。災害拠点病院について正しいのはどれかという知識を新人看護師に教える際、私はいつもここが地域で最後に灯る明かりになる場所だと伝えています。日常の多忙な業務に加え、定期的に行われる大規模な災害訓練は非常に過酷ですが、その積み重ねこそが有事の際の命を救う力になります。訓練の日、病院の入り口にはトリアージポストが設置され、赤、黄、緑のシートが敷き詰められます。近隣の消防や自治体と連携し、次々と運び込まれる模擬患者を重症度に応じて瞬時に振り分ける作業は、一分一秒を争う緊迫感に包まれます。災害拠点病院について正しいのはどれかという要件の中には、自家発電設備の維持も含まれていますが、訓練では実際に電源を切り替えて人工呼吸器やモニターが止まらないか、照明が十分に確保できるかを厳格に確認します。また、ヘリポートでの離着陸訓練も欠かせません。陸路が寸断された場合、ドクターヘリや自衛隊機による患者の広域搬送が生命線となるからです。以前、大規模な水害が発生した際、私たちの病院は二十四時間休まず避難所からの急患を受け入れ続けました。その時、最も威力を発揮したのは備蓄されていた数日分の物資と、EMISによる正確な情報の受発信でした。外部から駆けつけてくれた他県のDMATとスムーズに連携できたのも、日頃から共通のマニュアルに基づいた訓練を行っていたおかげです。災害拠点病院について正しいのはどれかという問いへの答えは、単なる書類上の基準ではなく、こうした現場の一人ひとりの職員が有事に迷わず動けるための準備の中にあります。地域の人々の安心を守るという重い責任を背負っていますが、それこそが私たちの誇りです。どんな困難な状況であっても、私たちはこの場所で患者さんを待ち続け、最善の医療を提供し続ける義務があります。災害拠点病院という名称は、地域の信頼そのものであり、私たちはその信頼に応えるために日々自己研鑽を惜しみません。