めばちこができたとき、周囲から「うつるから近寄らないで」と言われたり、自分自身が加害者になってしまうのではないかと悩んだりする場面は意外と多いものです。こうした不安を解消するためのコツは、めばちこの「非感染性」を裏付ける根拠を正しく知ることにあります。まず、めばちこの原因菌であるブドウ球菌は、健康な人の皮膚にも常に存在する「常在菌」であることを理解しましょう。これは、特別な病原菌をどこからもらってきたわけではなく、誰の体にもいる菌が、体調不良や寝不足、ストレスなどで免疫が落ちたタイミングで、たまたま増殖してしまったに過ぎないということを意味します。つまり、めばちこは「移されるもの」ではなく「自分の中から出てくるもの」なのです。職場や学校で「うつるのではないか」と心配された場合は、この事実を冷静に伝えるのが一番です。「ウイルス性ではなく細菌性の炎症なので、感染力はありません」という一言があるだけで、周囲の対応は大きく変わります。また、自分自身でのケアにおいて最も大切なのは、患部を刺激しないことです。痒いからといって指先でこすってしまうと、傷口からさらに細菌が入り込み、炎症を悪化させるだけでなく、手に付着した細菌を他の場所へ広げる原因になります。洗顔の際は、強くこすらず、清潔なぬるま湯で優しく洗い流す程度に留めましょう。女性の場合は、めばちこができている期間のアイメイクは極力控えるべきです。化粧品やブラシが細菌の温床となり、再発を繰り返す原因になるからです。また、コンタクトレンズの使用も、角膜を傷つけたり炎症を助長したりする恐れがあるため、症状が落ち着くまではメガネで過ごすのが賢明です。めばちこは、私たちの体が発している「少し休んでください」というサインでもあります。うつる心配をしてストレスを溜めるよりも、栄養のある食事を摂り、たっぷりと睡眠を確保して、免疫力を高めることに専念してください。正しい知識は、目に見える症状だけでなく、心に溜まった不安という曇りも綺麗に晴らしてくれるはずです。
めばちこの感染性を正しく理解して不安を解消するコツ