舌下免疫療法を始めたばかりの親御さんから最も多く寄せられる悩みは毎日決まった時間に薬を飲ませ一分間じっとさせるのが難しいという点ですがこれは工夫次第で子供にとって楽しみな時間に変えることができます。この治療で最も重要なのは継続することでありそのためには子供のモチベーションをいかに維持するかが鍵となりますが我が家で行って効果的だったのはまず服用のタイミングを完全に固定し生活習慣の一部に組み込んでしまうことでした。具体的には朝起きてすぐのパジャマのままで服用するかあるいは夜の歯磨きが完全に終わった後のご褒美的な時間として設定するのが成功の秘訣です。また一分間の保持時間は子供にとって意外と長く感じられるため砂時計や可愛いキャラクターのタイマーを使用して視覚的に残り時間を把握できるようにしたりその一分間だけは親が全力で手遊びやジェスチャーゲームをして言葉を使わずに遊んであげたりすることで我慢する時間を親子の密なコミュニケーションの時間へと転換することができました。服用後の五分間は飲食禁止というルールもタイマーが鳴るまではお気に入りの動画を一分だけ見せてあげるという特別感を演出することで子供自ら進んで薬を手に取るようになります。さらにカレンダーにシールを貼るという古典的な方法も侮れず一ヶ月分シールが溜まったら週末に好きな公園に行くといった小さな目標を設定することで子供は達成感を感じながら治療に取り組めます。医師からこのお薬の中には君の鼻の中にバリアを作ってくれる小さな妖精さんが入っているんだよといった具合に子供がイメージしやすい言葉で治療の意味を説明してもらうことも本人の主体性を育む上で非常に有効でした。副作用として口の中がかゆくなることがあるのでそんな時は冷たいお水で口の周りを冷やしてあげると落ち着くよと事前に対処法を伝えておくことで子供の不安も取り除くことができます。舌下免疫療法は長丁場ですが親が義務感だけで飲ませるのではなく子供と一緒に楽しみながら取り組む姿勢を見せることで治療自体が家族の絆を深めるきっかけにもなり得ます。毎日の積み重ねが数年後の健やかな春に繋がっているという確信を持ちつつ子供の頑張りを一番近くで褒めて伸ばしてあげることが何よりの特効薬になるはずです。