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むち打ち症を甘く見て通院を遅らせた私の失敗と教訓
私は数年前、信号待ちをしている際に後方から追突されるという交通事故を経験しました。その時は衝撃こそありましたが、車のバンパーが少し凹んだ程度で、私自身も車から降りて普通に歩ける状態でした。相手方への対応や保険会社への連絡に追われ、自分の身体については「少し肩が凝っているかな」と感じる程度だったため、当日は病院へ行かずに帰宅しました。ところが、三日が経過した頃、朝起きようとすると首が回らなくなっており、激しい頭痛と吐き気に襲われました。慌てて近所の整形外科を受診しましたが、そこで医師から言われたのは「どうしてすぐに来なかったのか」という厳しい一言でした。診断はむち打ち症でしたが、事故から数日が経過していたため、初期の炎症を抑える適切な処置が遅れてしまったのです。さらに困ったのは、保険会社とのやり取りでした。事故から三日も空いての受診だったため、保険会社の担当者からは「本当に事故による怪我ですか」という疑いの目を向けられ、治療費の支払い承認を受けるまでに多大なストレスを感じることになりました。もし事故当日に受診していれば、医学的な記録も法的な因果関係も明確であり、これほど嫌な思いをすることはなかったはずです。結局、私の治療は半年近くに及びました。リハビリのために週に数回通院するのは、仕事を持ちながらでは非常に大変なことでしたが、一度中断してしまうとさらに悪化するのではないかという恐怖があり、必死に食らいつきました。通院を続ける中で気づいたのは、事故の怪我は目に見える出血や骨折だけではないということです。神経の圧迫や筋肉の損傷は外からは見えませんが、確実に日常生活を侵食していきます。私はこの経験から、交通事故に遭ったすべての人に伝えたいことがあります。それは、自分の感覚を過信してはいけないということです。「この程度なら大丈夫」という自己判断は、将来の自分に大きな後悔と苦痛を強いることになりかねません。交通事故の通院は、痛みを取り除くためだけでなく、自分の人生を事故前の状態にリストアするための大切な手続きです。あの時、すぐに病院へ駆け込んでいれば、もっと早く回復し、精神的な平穏も保てていたでしょう。事故の被害者になった時、自分を一番に守れるのは、誰でもない自分自身の行動だけなのです。早めの通院と継続的なケアを怠らないこと。それが私の痛烈な失敗から得た、一生忘れることのできない教訓です。